かぎしっぽ通信

尾根恋イルの日記

たけのこのおもいで

昨日おやつに「たけのこの里」を食べていたら、ふと思い出した。

明治 たけのこの里 70g×10個


実家の母が作ってくれる、たけのこといかなごの煮物が食べたいなあ。と。
筍、竹の子、たけのこ、タケノコ。

たけのこは母の実家(「おばあちゃんち」と今も呼んでしまう)
がある山で採れたもの。
こんなところ。奥に山。

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春は、ほぼ毎年たけのこのために親戚で集まっていた。
(大人たちは他にも用事はあったのだろうが、子供だったのでよう知らん)

おばあちゃんちのロン(犬)を連れて山に入って
たけのこ掘りの手伝いをした。
その時々のメンバーで、伯父や伯母だったり従兄弟とだったり。
ロンの他にも柿丸(こちらも犬)もいた時もあったかな。
梅丸(また犬)もいたかな。
記憶が曖昧だ。

さておき
たけのこ背負って山を降りたら、大きなかまどでまとめて茹でていた。
井戸も現役だったので、ジャーコジャーコやって水を出して
こういうやつ


たけのこジャブジャブ洗って
煮炊き場に運んだ。

これは2018年に撮影した井戸のあと。

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大きな釜で、ぐらぐらするお湯を見ながら
薪をくべたり風を送ったり、火の番をするのが好きだった。

畑で焚き火もよくしていた。
それも飽きずにじーっと見ていた。

私があんまり楽しそうにしているので、母や祖母が
「恋イルは火の番が好きなんだねえ。
冨士彦じいちゃん(母の父のこと)も火燃しが好きだったねえ。
おじいちゃんに似たんかね。」
などと言って笑っていた。
(祖父は私が2歳の時に亡くなっているが)

炎を眺めるのは、今も好きだ。

茹で上がったたけのこをもらって帰り
母がいろいろ作ってくれた。

そのひとつが「たけのこといかなごの煮物」だった。

実家を出たあとも帰省すると、それを出してくれたり
阿佐ヶ谷に帰る時に持たせてくれたりして
毎度美味しくてありがたい。
旬を感じる。

やっぱり実家を離れたあとから、更に美味しさが分かった。
採れたてのたけのこ、井戸水、かまど、薪の火、いろんな要素があるから
再現するの無理だもんな。
調味料とかは、揃えられるけど、自分で作っても
あの味には、ならんのだな。
東京のスーパーだと、いかなごって、あんまり売ってないし。

でも、たけのこ食べたい!
ということで、久しぶりに生のたけのこを買って
煮てみることにしたのであった。
(多分つづく)